サンタ・小野 氏をミシガン大学次期学長に選任

サンタ・小野 氏を
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【アナーバー(米ミシガン州)】サンタ・小野氏(現:ブリティッシュ・コロンビア大学学長および副総長)はミシガン大学の第15代学長に選任されました。

本日アナーバーで開かれた理事会 (Board of Regents) の特別会合において、小野氏の選任は全会一致による投票で可決されました。これまでにシンシナティ大学学長、エモリー大学副学長を務めてきた小野氏は10月13日付で就任します。

Paul W. Brown理事会議長は特別会合で、「私は、ここに集まっている私たちと、世界をまたぐミシガン大学コミュニティを代表して、サンタ・オノ先生とウェンディ夫人を心より歓迎申し上げます」と述べ、「ご息女のサラさんとジュリアナさん、また娘婿のデビッドさんも近々お会いできることを楽しみにしております。今日はお越しいただき、ミシガン大学ファミリーの一員になってくださったことを大変嬉しく、光栄に思っております。本学の社会貢献のお力添えになってくださることを確信しております」と話しました。

小野氏(59歳)は眼科学の研究者として豊富な経験を持ち、長年、主に免疫システムと眼疾患の実験的な治療の先駆的な研究を行ってきました。これまでにアメリカとカナダの多くの大学において、環境保全の取り組み、メンタルヘルスに関する強い対策、そしてオープンなコミュニケーションなどを重視し、リーダーとしての実績を築いてきました。

小野氏は「ミシガン大学は公立大学の最高峰として世界的に認められています」と話しました。「このような素晴らしい大学のリーダーとして選ばれたことを大変光栄に存じます。ミシガン大学のコミュニティを受け入れ、本学の皆様の教育、研究、イノベーション、そして社会貢献のお力になれるよう尽力いたします。また、600,000人のミシガン大卒業生と共にミシガン・ウルヴァリンズを応援できる日を心待ちにしております」と続けました。

小野氏は、兵庫県西宮市から移民した両親のもとに、1962年にカナダ・バンクーバー市で生まれ、米ペンシルベニア州とメリーランド州で育ちました。父親の小野孝もブリティッシュ・コロンビア大学で数学者として務めていました。

小野氏はシカゴ大学生物科学部から学士号、モントリオール市にあるマギル大学から博士号(実験医学)を取得した後、ジョンズ・ホプキンズ大学、ハーバード大学、そしてユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで教職員を務めました。シンシナティ大学在職期間中はシンシナティ小児病院の小児科教授も兼務しました。

小野氏の学長としての任期は5年で、10月13日より開始されます。なお、元学長Mark Schlissel氏が理事会の決議により解任された1月15日以降、暫定学長を務めているMary Sue Coleman氏は小野氏の就任までに引き続き学長としての役割を果たします。Coleman氏は、ミシガン大学の第13代学長として、2002年から2014まで学長を務めました。